指導のねらい
強気でゴールを目指す!

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1.レッグスルー10   みんなかなりドリブル技術が高くなりましたね!今回はクリアこそいませんでしたが9名中6名が自己記録を更新できました。これまで何度も練習してきた成果 だと思います。これは集中力とハンドリングの強化にはとてもいい練習ですので、これからも自分達で続けていってくださいね!


2.ボールをもらってからの素早いドライブ  リングに向かって走っていってボールをもらい、そのまま1on1を仕掛ける練習をしました。スピードを落とさないことと、すばやく状況判断をすることがポイントになります。

 今回大切だったポイントは2つありました。
ディフェンスと“ズレ”を作る
 空中でボールをもらってディフェンスの正面で着地するよりも、ジャンプした時にディフェンスとズレを作って有利な形で着地するようにしましょう。あまり 早く向きを変えてもディフェンスに反応されてしまうので、ジャンプする時にズレを作るようにしましょう!

ボールは身体の近くを通す
 パッサーがいる側と逆に抜く場合はボールの位置を変えなくてはいけません。その時にボールが身体から離れた位置を通ると、ディフェンスにカットされやす く時間もかかります。ボールは身体の近くを通して素早くつき出せるようにしましょう!

 さらに、ディフェンスが下がったときは…
一歩でバランスを取り直して素早くシュート!でした!
 スピードに乗ってボールをもらうとディフェンスはドライブを警戒してポジションを下げることがあります。その時はドライブの姿勢から一歩で体勢を立て直して素早くシュートを打ちましょう。
ヒザと腰を曲げたままバランスをとるのがポイントでしたね!

 実際に1on1もやってもらいましたが、オフェンスがスピードに乗っている分有利だということがわかったと思います。試合でもそれは変わりません。ス ピードに乗ってボールをもらったら、まずドライブを狙ってみましょう!狙うだけでディフェンスは消耗しますし、それで2点取れるならそれに越したことはあ りません。常にゴールを見て得点を目指してプレイしましょうね!


3.ドライブ中のパワーステップ  ドライブ中にデイフェンスと接触しながら、リングに向かって大きくジャンプするようにして相手を押し込みます。この時に姿勢が高くなってしまうと押し負けてしまうので腰を落としてディフェンスを押し込みましょう。ドリブルを強くつくのもポイントでしたね!

 これまでコーチ達の練習ではドライブ中にステップでディフェンスをかわしたり、シュートの打ち方を工夫してディフェンスをかわすテクニックを紹介してき ました。もちろんそれは大切な技術ですし身につけるべきものだとコーチは考えています。しかし、競った試合の最後に一番効果的なのは
リングに直接向かうプレイです。ディフェンスから逃げるのではなくて向かっていく気持ちがいいプレイを生むのです。


4.コンバージョン(切り替え)からの3on2  ディフェンスリバウンドをとってから素早くボールを前に送って攻撃することを目標に練習しました。パスを素早く前に送る必要があるわけですがポイントがいくつかありました。

1.リバウンダーはレシーバーに向かって足を踏み出してパスを出す。
2.長い距離のナナメのパスはしない。


 2つともディフェンスにカットされる危険を低くするためのポイントでしたね。高い位置でミスをすると相手に簡単なシュートを許してしましいます。素早くかつ安全にボールを運べるようにしましょう!

 ボールをもらったらリングを見て積極的に得点を狙いましょう。リングを見ればチャンスが見えます。チャンスを狙えばそれだけ得点できます。決して弱気にならずに強気でプレイしましょう。


5.GAME  最後 はコーチも入って5on5でゲームをしました。練習中にコーチが何度も言っていた『強気』という言葉がみんなからも聞こえてきたのはとても素晴らしかった です。5人がリングを見て積極的に攻撃してくるチームはとてもいやなものです。チーム全体が同じ意識で攻撃し続けられるといいですね!


 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今回がコーチと最後の練習になりました。総体前 の練習でしたので、とにかく『強気』で攻めることをテーマに練習していきました。コーチはこの1ヵ月くらい各地の総体を見て回っているのですが、最後の最 後に競り勝つことのできるチームは必ず『強気』で攻めてくるチームです。追いつめられたとき、あと少しで勝てるというときに弱気になってしまいプレッ シャーに負けてしまうチームを何校も見ました。みんなはチャレンジャーです。自分達よりも格上の相手に『強気』で臨めなければ勝てるものも勝てません。 ぜったいに点をとってやるんだという気持ち、勝ちたいという気持ちそれが最後に勝敗を分けるでしょう。



S.T…いよいよ総体ですね!よくも悪くもこのチームは君のチームです。キャプテンが顔を上げてチームを鼓舞すればチームメイトはそれに応えてくれるで しょう。どんな試合であってもタイムアップの瞬間まで気を抜いてもいけませんし、あきらめてもいけません。32分間戦い続けるチームの先頭に立ち続けてく ださい!

W…チームのゴール下を支えるのは間違いなく君です。まずは32分間コートに立ち続けること!無駄なファウルはしない!チームの為に身体を張り続けるのが センターの仕事です。コーチと出会った頃に比べて格段に上達しました。自信を持って試合に臨んでください!

Y…Yの練習中の一生懸命な姿勢、とぎれない声にコーチは何度も助けられました。Yが一生懸命にバスケットボールに取り組むその姿勢を見て他のメンバーも 刺激を受けていることと思います。試合では出番は少ないかもしれません。それでもコートに立つ瞬間の為に準備をして、コートに立った時はいつも通り積極的 なプレイを見せてください!

K…シュートのタイミングがずいぶん早くなっていました!その身長で早いタイミングのスリーポイントシュートを打てる選手はかなりの脅威です。ボールが顔 の正面から出て行くと曲がりやすいのでつま先から指先までのラインを意識してボールを真っ直ぐ押し出せるようにしましょう!

R…ケガや病気が続いてコーチと練習したのは久しぶりでした。体つきもずいぶんしっかりしてきましたし、ひとつひとつのステップも正確になっていました! あとはプレイにスピードとキレが出てくるといいかなと思います。身体能力を身につけることも重要ですが素早い判断をすることが大切です。常に相手を見て判 断してプレイするように心がけましょう!

H.A…これまでも指摘し続けてきましたが、やはりプレイ中のスタンスが狭いです。足を広げて腰を落として力強いプレイをできるように心がけましょう!身 長も小さい方ではないですし、シュートもいいものを持っているのでとてももったいなく感じます。自分を変えることは勇気のいることですが必要なことです。 強い意志を持って改善できるといいですね!

T…レッグスルー10の時の集中力が今までよりもはるかに上がっていたのに驚きました。記録もあとわずがでクリアというところまでいきました。この調子で 練習に取り組んでいけばもっともっと成長できるはずです。Tはコーディネーション能力も高いですし活躍できるだけの要素はあります。あとはどれだけ徹底し て技術を自分の身体に落とし込めるかにかかっています。がんばってください!

HY…肝心なところでミスをしてしまうことが多いです。それは、細かいところまで徹底できてないことが原因にあると思います。ひとつひとつのドリブルの強 さ、パスの正確さ、それらがゲームの勝敗を分けることがあります。ひとつひとつのプレイを大切にする事をこころがけてください!

H.S…一番の課題は得点能力ですね。これがクリアできれば試合で活躍する道が開けるはずです。そのためには何か得意技を見つけることです。ロングシュー トでもドリブルでもいいでしょう何か『これは誰にも負けない!』というものを身につけてください

G…残念ながらケガで総体には間に合わないようですね。悔しいですがこれはGにとっての試練だと思います。この期間をただ治療に費やすのではなく、成長す る期間にできるようにしましょう!練習の合間に少し話をしましたがGのシュートフォームは腕を前後に振ってしまうのが問題なので、それを解消するためにワ ンハンドシュートに取り組んでください。ボールを真下から支えて、真上に飛ばす感覚を掴むようにしてください!



 約9ヵ月の間でしたがこのメンバーと練習することが出来たのは僕にとって素晴らしい出会いとなりました!こういった機会を用意してくださった保護者の皆 様、BBTの練習を快く受け入れてくださったN先生に厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
 SDHEARTSのみんなの活躍を心から応援しています!総体では素晴らしいプレイを期待しています!