指導のねらい
1)シュートの実戦能力アップ
2)チームの文化を高める

 Practice Menu Key Point !
1.レッグスルー10  今回も、レッグスルー10にチャレンジしてもらいました。チーム全体で目標を達成できるよう、皆さんの努力を確かめる時間です。

 今回、
レベル10をクリアした選手が一名でました!レベル7クリアの選手もかなり増えてきました!全員がレベル5クリアももうすぐですね!

 次回でひとまずこのチャレンジを終了したいと思っています。次回までに、目標がクリアできるように、レベル5を全員クリアすること、レベル7をレギュ ラーは全員クリアすること、レベル10クリアを一人でも多くすること、これを目指してがんばってください!

2.コーディネーショントレーニング
 ・バランス数字書き
 ・空中投げ上げキャッチ
 ・4人組サークルランニング
 最初は色々なコーディネーショントレーニングを行いました。
・バランス数字書き
 目をつむってレイアップのようにボールを高く上げた状態で、片足で空中に1〜20の数字を書いてもらいました。
 純粋な方足のバランス能力を確かめるトレーニングです。

・空中投げ上げキャッチ
 そのボールが落ちてくるまでにパートナーからパスをもらい、パスを返します。
パスを返した後に自分が投げ上げたボールをキャッチします。
このパスを返す前に色々なハンドリングを行ってもらいました。

レベル1.ボディサークル1周
レベル2.フィギュア8 8の字1周
レベル3.ボディサークル→フィギュア8


レベル3までクリアできたら、投げ上げた後に1回転してからパスを受けて上記のレベル1からチャレンジしてみてください。

こういったメニューで皆さんの眠っている能力に刺激を与え、能力を高めていきましょう!


・4人組サークルランニング
 リーダーを一人決めて、4人でサークル上をドリブルで移動しながら、リーダーの合図でボールを投げあげ、自分で投げたボールを背中でキャッチします。
 4人ともが成功したら、次はレベル2で、前の人が投げあげたボールを取ります。4人とも成功したら次はレベル3で、前の人が投げあげたボールを背中でキャッチです。
 レベル3までいったチームが1チームでました!おめでとう!またチャレンジしてみましょう!

3.シュートの基本指導
 ・自分でチェックする
 ・1分シューティング
 ・スキーマシューティング
 シュートの基本を確認しました。特にシュートフォームが気になる何人かをピックアップし、問題点をチェックしたので、それぞれ課題を解決できるように意識をしながら練習に取り組んでください。

 1分間同じ場所で打つシューティングと、距離感をつかんでいくスキーマシューティングを行いました。

 1分間同じ場所で打つシュート練習では、
最低10本以上入るようにしましょう。15本が目標です。
 入ったシュートを繰り返す「
再現性」と、外れたシュートを修正する「修正力」の二つを高めていくことが、良いシューターになるために重要なポイントです。

 入ったら下がる、外れたら修正するという距離感をつかむためのスキーマシューティングも行いました。
 この練習もだいぶレベルが上がってきたので、今回から、スウィッシュしたら下がる、リングに当たって入ったらその場で修正して打ち直し、外れたら一歩戻るというルールでやってもらいました。
ただ決めるだけでなく、どうやって決めるかまでコントロールできる選手になりましょう!
 1分間で、ゴール下から7歩で3ポイントラインまで下がり、その後3本連続3ポイントを決めるというのができたらスーパー中学生です。

 ぜひチャレンジしてみて下さい!

4.クイックモーションシューティング  2人組のクイックモーションシューティングです。オフェンスはトリプルスレットポジションに構えます。ディフェンスはオフェンスの正面にハーフダウンの姿勢で立ち、ボールの正面に手をあてます。

 オフェンスが突然シュートを打つので、ディフェンスはそれに反応してジャンプし、ブロックショットをします。

 オフェンスはシュートモーションに予備動作があれば打てませんし、シュートモーション自体が遅くてももちろんシュートを打つことが出来ません。

 このように、クイックモーションで打たざるを得ない状況を作り、この
クイックモーションの時のシュートが曲がる原因、シュートが前後にずれる原因をさぐっていきます。

 
この練習でシュートが前後左右にずれる原因は、リフティングからリリースまでの動作に限定できます。その曲がる原因を改善していけば、試合中にシュートが前後左右にずれる原因をなくしていけるのです。

5.フルコートスクエアパスシューティング  以前紹介したことのある、シューティングドリルです。

 2チームに分かれて、オールコートでスクエアパスの要領で練習します。一人の選手がコートをぐるっと一周するようにスクエアパスを行っていき、一周してきた後に台形近辺でジャンプシュートを打ちます。

 複数チームが同時進行で行っているので、後のチームに追い付かれたチームの負けです。
パスミス、キャッチミスが致命傷になる練習ですし、スピードを出して走らないと追いつかれてしまいます。なおかつ、シュートも決めなければなりません。シュートを外したら、決まるまでリバウンドショットを打ってもらいました。ダッシュで走った後のジャンプショットの精度が勝敗を分けるドリルです。

 先ほどの練習で出た曲がる原因や距離感がずれる原因を修正する意識をしながら、それを激しい動きの中で実践してもらうことがねらいです。

6.ゲーム  最後に、5on5のゲームを行いました。今回課題を修正した選手達が試合中にシュートを決めてくれたので、成果を感じることができた内容でした。一時的に良くなっても、意識が薄くなるとまた元の習慣に逆戻りしてしまいます。継続して意識し続けましょう。

 また、皆さんのブランドでもある
「リバウンド・ルーズ」については、一人がとりに行った時、フォローの二人目、三人目がいない場面がありました。全員にこの文化が浸透していない限り、このチームの力はコートにあらわれません。全員で、この文化をチームに浸透させていきましょう!

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今回は、アメリカのある高校の陸上部が、ある年から突然男女とも2年連続優勝を果たすようなチームに変わった要因を紹介しました。
 そのチームはコーチから単純明快なチームの「理念」を示され、その理念に沿った仕組みをいくつか実行するようになったそうです。アメリカで一番を目指し たわけでもなく、人よりも抜きんでることを目標にしたわけでもなかったそうです。そのチームは、「レースの最後に最高の走りをする」という理念をかかげ、 それを実践していきました。
 毎日の練習で、最後の練習が今日一番の走りになるように、大会でレースの最後が一番の走りになるように、シーズンを通して最後のレースが一番の走りにな るように。その結果、最後まで手を抜かない、あきらめないということが文化となり、毎日が良い練習になり、そのチームはアメリカで男女ともNO1になれた のだそうです。

 吉田中の理念・文化は「
リバウンド・ルーズ」だと思っています。先生のご指導と先輩達が作り上げてきた文化です。この文化が練習のすべてに浸透してくることが重要です。シュート練習の時も、ゲームの時も、自分達の伝統・文化にプライドをもって取り組んでいきましょう。それと、シュートの技術とが組み合わされば、皆さんはもっと強いチームになれると思います。また次回も楽しみにしています!