指導のねらい
@ファンダメンタルの確認
A1on1のスキルアップ
B2on2のスキルアップ

 Practice Menu Key Point !
1.シュート
 ・まっすぐ打つ
 ・その距離に打つ
 ・高く打つ

1.シュートは落ちる原因を無くしていこう!

A. ボールをまっすぐ飛ばす・・・ボールが曲がる原因をなくす。
 a. ボールの真ん中を指す指が、まっすぐリングを指すように
 b. ひじを開かない(エルボーイン)
 c. 肩や腰がゴールに対してまっすぐに
※右腕は右肩についており、右肩は右足のうえにあるので、自然にまっすぐボールを飛ばすために右足のつま先、右ひじ、指先の3点がまっすぐゴールのラインに乗っていることがポイントです。
※おでこの前に構えてしまうとうでがかたむいた状態から伸びていくのでどちらかというとシュートがぶれやすくなります。

B. その距離にボールを飛ばす
 a. 2L(手首と肘が90度に曲がる)の構えからただ伸ばすだけ。
  ※腕を前後に振ったり上下に振ったりする動きが入るとブレやすくなる。
 b. 自分とリングの中間点でボールが最高点になるように
 c.指先の引っかかり具合で調節する。(大きな筋肉で調整しない)
腹筋や背筋、腕の筋肉など、大きな筋肉で距離を調整していては45cmのリングの中にボールをコントロールするのはとても難しくなります。なるべく小さな 調整で距離をコントロールできることが前後にぶれないシュートのポイントです。安定した土台から高確率なシュートは生まれるので、身体がごちゃごちゃと動 かないように注意しましょう。

C. リングの上からボールが落ちてくる
 a. 手首を返す(コックをつくる)
 b. フォロースルー(シュートを打った後の形)で指先が45〜50度くらい上を指差しているように
 c. 腕がボールをまっすぐ下から支えるように(アンダーザボール)

2.シュートゲーム
 ・スウィッシュ

フリースローゲームです。
 スウィッシュとは、シュートがボードやリングに全く当たることなく入ることをいいます。
 ボードに当たって入ったら1点、リングだけに当たって入ったら2点、ボードにもリングにも当たらずに入ったら3点というポイント制にして、合計で7点になるようにシュートを決めます。
 ぴったり7得点にならずそれをを超えてしまったら4点に戻すというルールで行いました。
 決めるのは当たり前、どうやって決めるかというレベルでシュートをコントロールしてください。

3.ドリブル基礎編
 ・3点〜1点ドリブル
 ・両手1点ドリブル
 ・フロントチェンジ
 ・バックターン
 足を開いて8の字にドリブルする練習です。最初は片足を回る間に3回ドリブルをつくようにします。慣れてきたらそn回数を2回、1回と減らしていき、最後は片手だけで1点ドリブルができるように練習しました。
 最終的にはこの片手ドリブルを両手同時にできるようにするのが目標です。3点〜1点は1点ができればいいというのではなく、2点でも、3点でもできるようになるということが重要です。

フロントチェンジのポイント
@身体の近くを通す
Aひざの下を通す
Bチェンジの幅を広くする
Cチェンジしたあとにスピードアップする

バックターンのポイント
@頭が上下しない
A顔が回りたいほうを先に見る
B足がコンパスにならない
Cドリブルしていた手で回り始め、回り終わったあとのドリブルは逆の手に切り替わるように

4.パス&キャッチ
 ・上下のパス
 ・タップパス
 ・空中でフェイク
上下のパス練習を行いました。キャッチの基本は手のひらをボールに向けることです。つかみにいくとキャッチミスが多くなります。パスの基本は人差し指がターゲットを指すということです。これらを意識して練習してもらいました。
 パスの上下で反応のパスドリルを行いました。パスを出すときは「判断」に対して正確に技術が発揮できないといけません。相手がチェストパスできたらすばやくバウンドパスだと判断し、正確に技術を発揮できるようにしてください。
 キャッチがよくなると空中でパスキャッチをしながらそのまま空中でパスを返せるようになります。これができるようになるとプレーの幅がとても広がりま す。ひとつの例として空中でキャッチしたらそのままリターンパスをするというフェイクをしてディフェンスをひっかけ、着地後にディフェンスの前にバウンド パスをするというイメージの練習を行いました。

5.1on1
 ・パワーレイアップ
 ・ストップ&ターン
 ・ドライブ&ターン
 ・ライブ
・パワーレイアップ
 ドライブの基本は肩がディフェンスの腰を抜くようにすることです。肩が腰に並べば勝ちです。肩が並んだらディフェンスがどれだけプレッシャーをかけてこ ようともドライブの道を譲ってはいけません。肩が止められるまで力強くドライブインをしていきましょう。せっかく抜いてもディフェンスから逃げるように シュートを打ってしまうとバランスを崩してシュートを難しくし、ファールももらいないという悪循環になってしまいます。

・レイアップのステップに入るときにもしディフェンスが肩の正面に入ってきたら、このときはディフェンスに背を向けるようにストライドストップをし、止められたほうと逆にターンしてシュートをねらいます。

・ドライブの一歩目にディフェンスにコースを読まれて肩を止められてしまったら、すかさずバックターンでその逆を抜きにいきます。

・3回連続で1on1をするドリルです。肩が並んだらパワーレイアップ、止められたらターンというのを実戦形式でつかんでいきましょう。

6.2on2
 ・ドライブの合わせ
 ウイングドライブ−逆サイドローポスト
1on1 で相手をやっつけたときにもしレイアップに行けないとすれば、2人目のディフェンスに止められてしまったというケースが考えられます。このヘルプディフェ ンスに対しては、ヘルプに来たディフェンスのマークマンがどう動くかがポイントです。今回は最もヘルプに入ることが多い逆サイドローポストのプレーヤーの 合わせについて整理しました。
 合わせのポイントとしては、「自分が動くことによって、ディフェンスがヘルプに行けば自分がチャンス、ヘルプに行かずに自分についてくれば味方がチャンス」というシチュエーションを作ることです。
 基本はネジの動きだと思っていてください。間違いとか正解ということを意識せずに、常により効果的な動きを意識して動くことが重要です。

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 2時間があっという間でしたが、みんな一生懸命 に取り組んでくれてとてもよかったです。練習の飲み込みも早く、ぐんぐん吸収してくれたように感じます。ファンダメンタルは全ての技術の「土台」となる部 分です。ここのレベルが低いとコート上で高いレベルのプレーはできません。一流選手は常にこのファンダメンタルの練習を欠かさず続けています。地味な練習 をどれだけ追及できるかが一流と二流の差を分けると言われています。大きな土台を築くには毎日の積み重ねが必要です。頑張ってください。
 1on1はステップワークなどの技術を紹介されたらそれを実践の中で発揮できるようにならないと意味がありません。水泳や体操と違ってバスケットボール は相手に応じて技術を発揮する必要があります。ディフェンスに対して正確に技術を発揮できるように、たくさん1on1をやって技術を高めてくださいね。ま た次回を楽しみにしています!